2022年11月19日、20日と、東京ビックサイトで開催された「デザインフェスタ」に、2018年以降、4年ぶりに「Kinkadesign」として出展してきました。
前置きがなかったですね(笑)
2022年は出展イベントが続いて、すごく充実した毎日を過ごしていたイルカちゃんです。
デザインフェスタに関しては前にブログでも書きましたが、いろいろ情報を更新しなければいけないので、もうめんどくさくなったのでここでいろいろ書かせていただきます。
では、早速いってみましょう!!
デザインフェスタとは?
国内で最大級のアートの祭典、年に2回(5月と11月)開催されています。
場所は有明にある「東京ビックサイト」
「コミックマーケット」や「東京マラソン」などで使用され、ビジネスでもPR系のイベントも開催されています。毎回15,000組以上のアーティストが出展し来場者数も多く、Vol.47では(出展していました)過去最大の来場者数を記録したと言われています。
デザインフェスタに出展するには
公式サイトから出展申し込みができます。
オリジナルで作品を作ってる方、平面や立体作品、展示のみで出展もできます。
明るいブースだけでなく、暗いブース(光を使ったもの)での出展もできます。
また、ライブペイントやワークショップなども出展できます。
ライブペイントは大きな壁に2日間で描ききるんです。
そこでの物販も可能です(まだ出したことはないけど)
デザインフェスタ出展の様子
では、実際に出展したときの写真とともにご覧ください。
これは、過去に出展したときの写真です。
2018年で「Kinkadesign」の形を「海洋生物専門イラストレーター」として再出発しました。
当時は「PR」を目的とした出展で、自分の作品がどのように受け入れられるのかを試してみたかった、ということでした。
そして2022年はこのような形で出展しました。
いつも手配していた壁がありません!
備品締切日にイルカがねおちしました。。。
ですが、4年間で出展する作品たちも結構揃っています。
4年間の間で出した主な商品
- マルチクロス(めがね拭き)
- アクリルキーホルダー(タマムシ素材)
- マルシェトートバッグ(デザフェスでは持っていってない)
- Tシャツ
など、単価の高いものを少しずつ作って出していました。
唯一、デザインフェスタだけ出せてない黒字。せっかくだから目指そう!
※2日間の売上を出展費やかかった備品、交通費や宿泊費を上回ること
ということで、出すだけを目的にせずこれから続けていけるように2018年から出展以降、作品もブランドコンセプトも磨いてきました。
ここからは、デザインフェスタ出展において「やってよかったこと」と「やめたこと」を5つずつ紹介していきます。
デザインフェスタでやってよかった5つのこと
ブース作りをIllustratorなどで細かく設計した
以前は、当日会場に入ってから設置を考えていましたが、あまり時間をかけたくないのと、時間配分などがわからなくなり、ブースの設計図をIllustratorで作成しました。
設計は使いやすいソフトで十分です(イルカの場合はIllustrator)
ブースの大きさや備品などを実寸大のサイズ(数字)で作成し、その配置を基準に画面上で設置します。これ、デザフェスだけでなく他のイベントでも活用できますので、よかったらやってみてください。また、共同出展のときもこれがあればいろいろイメージ作れるので当日慌てたり、使わない備品など余剰備品がほぼなくなるので、移動や郵送などもスムーズに行えます。
それでも慌てるのがイルカ。
隣、奥のブースの人への挨拶を積極的に行った
作家さんへの挨拶は必ず行います。2日間(中には1日だけの方もいます)共に出展したり、時には助けてもらうことも、こっちが協力することもあるので、ギクシャクした気持ちで出展したくないので、積極的にに挨拶します。
隣だけでなく、後ろのブース(今回は互いに壁を借りなかったのでお話できました)の方も挨拶したり、ちょっとした差し入れをあげるのもおすすめです。
※中には必要ないという方もいますので、事前にどんな方がいるか調べましょう
イルカからの差し入れは、このご時世喉を大事にしてほしいのでパインアメにしています(フエキくんに入れてはどちらも大阪発祥のためのネタ)
あと、ブースをはみ出た出展や勝手に横切ったりなどの出展マナーは必ず守りましょう。
往復便などを使って、郵送への体力負担を減らした
今回のデザフェスで利用したのは「ヤマト運輸」の往復便です。
コチラのメリットは、宿泊先のホテルへの郵送を往復で行うことで割引が効きます。
どのホテルでも利用可能で、往路と違うホテルでも可能です(ゲストハウス不可)
詳しくは、ヤマト運輸さんのサイトでお確かめください。
また、ヤマト運輸の各種割引も効きます(持ち込みやネット割など)
今回(2022年秋)初めて利用して結構便利でした。デザフェス現地から近いホテルだとめちゃくちゃ便利です。
ただ、ダンボールとカートの運びはおすすめできないので、送るならキャリーケースなど移動がしやすいものがいいですね(経験者)
ちなみに、デザフェス会場でも荷物を受け取ってくれますが、保管料がかかるのと、来てすぐ受け取れないこともある(聞いた話)ので、荷物心配な方はコチラを利用してみてください。
お会計に「Airレジ」や「paypay」を導入
2022年からKinkadesignは電子マネー「PayPay」でのお支払いが可能になりました。
(注)「PayPay送金」ではありません。
PayPay加盟店申請はコチラで行えます↓
興味があったら申請してみてなッ!
よかったら紹介コードあるで→「A1063984」
また、お客様とのお金のやりとりには「Airレジ」を利用しました。
無料で使えます!
レジ代わりにもなるし、お店も複数登録できるので、団体で出展しているときはものすごく約に立ちました。
この2つを導入してお金の管理がめちゃくちゃ楽になりました。
そして計算を間違えることもほぼなく、イベントが終わってからの会計も時間短縮できました。
ただ、どちらも導入には少し時間がかかります。その分イベント当日は後の仕事が楽になったので導入してよかったと感じます。
黒字になるための「単価設定」に自信持っていた
Kinkadesignの商品って、他の作家さんに比べると少し高い。と思っていましたが、何度も何度も価格設定をしています。
特に心がけているのは「原価×3」に+@(こだわり)と「続ける」ことです。
※「原価×2」のときもあります
お店で販売する商品は、仕入れするために売り、売り上げから出た利益でまた新しい商品を仕入れしてのローテーションを繰り返します。作家活動も一緒です。
売るグッズが原価を下回る金額で売り続けても、どんだけ売れても赤字になることもあります。
この日までデザフェス出展は赤字だったのだ。。。
作家活動においては「価格=”自信”の対価」であると考えています。
自信がない、素人だから、駆け出しだからという安価の設定はせず、作り上げた作品に自信を持って価格設定をしています。
特別な理由がない限り、セールや割引はせんとこな。
値引き交渉は断るんやぁぁぁぁ!!!!!
大丈夫、買ってくれるヒトはいます(本当だよ)
おかげで、2022年のデザインフェスタVol.56は見事黒字目的を達成!!新幹線で帰りました♪
番外編:イベント前後のサウナ
コチラは好きな方はぜひ(笑)
サウナの効果は移動などで疲れた体を整えることや、免疫力をアップすることですが、イベント前のサウナは緊張感を緩和させ、イベント後のサウナは疲れと興奮を落ち着かせて、明日元気に帰宅 or 観光を楽しむことができます。
そして、よく眠れます。※イルカちゃん調べ
イルカちゃんおすすめサウナは「おふろの王様」です
宿泊先は併設されている「アワーズイン阪急」を選ぶことが多いです。
立地もビッグサイトへのアクセスも良いですよwww
また、渋谷にある「改良湯」も小さな銭湯ですが、とても綺麗でサウナもおすすめです。
よかったらコチラも前泊や後泊の際に足を運んでみてください。
デザインフェスタでやめた5つのこと
ここからは、デザインフェスタ出展において「やめたこと」を紹介します。
昔はやっていたことなので、当てはまるヒトは一度確認してみてください。きっとやってる方もいっぱいいそうです。
東京への当日入をやめました
※お住まいが関東圏以外の方用(場所にもよります)
現在地(大阪)から東京に行くスケジュールも組まないといけません。ここでかつてはやってたが、今はやめたことの1つが「当日現地入り」です。
新幹線だと朝6時の始発で東京着が8時くらい。そこから東京ビッグサイトまで行って早くて9時くらいに到着。そこから設置して当日を迎えることですが、イルカがよくやっていたのは前日の夜に深夜バスで大阪から東京に向かい、そこから到着して設置してイベント参加するスケジュールでやってました。
正直しんどい。。。
年々、疲れが取れなくなってしまうことから、2018年から当日現地入りはやめることにしました。
ホテル代は1泊必要になりますが、体は資本!ということで無理で無茶なスケジュールは立てないようにしました。
電車やバスが遅れることもあるので、当日入は基本していません(関西圏以外)
「ひとりでできるもん!」という考えをやめました
ヒト、頼っていいんです!!みんな助け合ってやってきています!!
というのも、ここ最近ありがたいことにブースのお留守番などをお願いできるヒトも増えてきましたので、できないことは遠慮なく頼むこともあります。
過去出展していたときは、もうすべて1人でこなそうとずっとブースに立っていたこともありましたし、誰も信用できない状態でずっと自分だけでこなそうと頑張っていましたが、年々崩れていきました。。。
仲間は、イベントを出展を経験するうちに増えます。ファンも一緒です。
ただ、「助けてくれるのが当たり前」な考えにはならないように。これしちゃったら信用度が大きく下がり、イベント出展すらできない状況になることも。
鎖国状態(本人にしかわからない設定)を作らないようにした
共同出展でありがちなことですが、自分のブース内の作品の値段設定やセット価格、販売方法などを時にお願いしないといけないこともあります(トイレで席を外しているときなど)
これをちゃんと共有できるように、1人出展のときでもわかりやすくしています。
席を外さないといけないことはよくあるので。。。
例えば、値札を作ったり商品リストを共有したり、備品の場所やガチャの景品など、自分以外が触るケースはよくありますので、1人出展だとしても「誰も来ないやろう」で、もしお客さんが来たとして、勝手がわからずあたふたしてしまうのを防ぐこともできます。でないと、何かあって本人がいない、本人しかわからない設定では、お客さんを待たせたり、最悪クレームになることもあります。
ひとりちゃうから!!困ったときは頼れるようにするのもアイやで❤
あと、席を離れるときは貴重品はもちろんやけど、連絡取れるようにスマホは持っていこう。
「過去作品」でブースを埋めるのをやめました
かつては、隙間を埋めたくなる性格だったので、過去に出展していた作品も入れていました。
空間こそしっかり見せたほうがいいことも、作品が多いと華やかになりますが、ごちゃごちしがちです。これこそ。
「ここは何屋さん?」
となります。なので、かつてやっていた過去作品で隙間を埋めるのをやめました。
過去は捨てた(もし出したいならガチャで出すことをおすすめします)
どんな作品を出すか、どんな設置がしたいのかは「事前設計」の段階で決めると無駄がありません。また、作品作り、設計とやることが多いので、持っていって考えよう(過去のイルカ)はやめました。出すものはちゃんと決めておけば、いろいろと時間短縮にもなります。
「転売目的・ライブコマーズ」を受け入れないようにした
ライブコマーズは、動画配信で商品を見せてリスナーがそれを買うか買わないかを決めて、買うのを決めたらそこからまた販売されるので、海外の方に作品が売れるメリットはあります。
ですがなんせ「転売」なので、本当にほしい方、求めてる方の手に届かない。
そして、ブースでの長期滞在やマナーの悪さも目立ちます。
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1367239.html
ここで書きたいのは、本来ブースに足を運んでお話して、そこから買ってもらうことがなによりもやりがいを感じました。ファンを増やせずただただ商品が売れた!となるとイベント出展時に違和感を感じました。
また、ライブコマーズがOKなイベントもありますので(例:アート&てづくりバザール)どうしても入られたくない!場合は
- 値段を安くしない
- 「ライブコマーズNG」パネルを用意しておく
などの体制はとっておきましょう。
幸い、Kinkadesignは被害ありませんが、いつか来る危機感に体制を取っておきます。
番外編:開催途中に帰るのをやめた(特別な理由がない限り)
翌日大阪でお仕事、催事など特別な理由がない限り、後泊をしています。
以前は終わった後に深夜バスで帰っていました。
新幹線や飛行機だと、開催途中でお片付けして帰らないと終電間に合わないので結構大変でした(経験あり)
なので、特別な理由がない限りは後泊して翌日帰ります。
スケジュールに余裕があれば、関東圏へ旅をします(笑)
これからデザインフェスタに出たい方へ、イルカからのおすすめ
これから出展を考えている方に、イルカちゃんからおすすめの商品や考え方を紹介します。
デザインフェスタだけでなく、クリエイターズマーケットや他のイベントでも役に立つと思います。よかったらご参考に。
出展ブースの広さと作品のコンセプトは合わせる
イベントごとにブースの広さが異なりますが、今ある作品数を把握してブースサイズを選びます。
デザインフェスタで例を上げると、Kinkadesignの場合はSブースでも、置き方によってMブースでも対応できます。出せる作品数もそうですが、作品コンセプトは合わせることをおすすめします。
クリエイターズマーケットの一般ブースのサイズは、デザインフェスタのMブースと大きさはほぼ同じでした(価格は違いますが)
2018年から出展作品を「海洋生物」に絞ってから、2022年には自身の作品への磨きをかけました。どのように磨きをかけたかというと、「旅」をテーマに水族館、ダイビングやホエールウォッチングなどで出会った海洋生物を選択したことで会話が弾むなど、より身近に感じたものを作品にしました。
また、イラスト、デザインのクオリティ面でのチャレンジで「ネオンポップ深海魚」を作成し、ネオンでポップな深海魚を表現したデメニギスやメンダコなどのイラストグッズやワークショップの題材にしていました。
デメニギスは結構反応よかったで。
出展に必要な備品、おすすめを紹介します
ここからは、デザインフェスタ出展で必要な備品やアイテムなど、買ってよかったものを紹介します。
防炎カーテン(防炎布の代わり)
デザインフェスタでは、テーブルから垂らす布など備品は「防炎製品」を使用することになります。備品注文からも購入することができますが、色が限られています。
ここで購入したのは「防災カーテン」です
これにはちゃんと「防炎」の証明もあったので、万が一聞かれたら見せられるものがいいと探して使えました。
あと、デザインフェスタで使わず、後に出展した「クリエイターズマーケット」で使ってよかったのが「背景スタンド T字型」
大きな作品(タペストリー)があったら飾れます。壁を借りなくても、遠くから見ると作品が目立ちます。折りたたんで持ち運びができるのも便利ですが、高さ80cmあるのでキャリーケースに挟むか、別途郵送していくようにしましょう。
また、大きなタペストリーがなくても、Tシャツやトートバッグを飾ることもできます。
あと、デザフェスや野外イベントのためにDIYで什器も作りました。
DIYは宮崎に行ったときにハンマーで釘を打つレベルですが、作るのは楽しい
(少々時間はかかりました)
まとめ、デザインフェスタは「祭典」なので楽しんで出展してください
出展したデザインフェスタVol.56では、過去に出展した4年前より大きな成果とやりがい、そして仲間の助けがあっての2日間でした。イベント前は毎回緊張しますが、大事なことは「イベントを楽しむこと」この気持ちがあっての成果です。
過去は捨て、未来の自分(作品)を創る
Kinkadesignで出展してやってよかったことや、やめたことを紹介してみました。
もちろん、成果はどんどん増やしていける。何事もアップデートしていくことで見える未来は楽しみなものばかりですが、時に考えないといけないこともあったりします。
デザインフェスタ出展でやってきたことを振り返りつつ、この記事が次の出展を考えている方に届くといいなと思いました。1つでも参考になってくれたら嬉しいです。
また、ジョニオ店長やイルカに会いに来てください♪